膝が痛い!膝の痛みの原因と治し方

「膝の関節痛の症状・原因・緩和する方法」

■よくある疾患とその原因

①変形性膝関節症

変形性関節症が膝関節で起こる疾患です。変形性膝関節症は、膝関節を構成する組織(骨そのもの、軟骨、靭帯など)が加齢や、持病などによって、徐々に変性して、痛みや腫脹、炎症などが起こり、杖なしでは歩けないなどの状態などに至ります。

・一次性

加齢と体重増加などによって、膝関節内の代謝に異常が起こり、徐々に組織が変性していく疾患です。具体的には膝関節の軟骨が摩耗して損傷し、大腿骨と脛骨がぶつかる衝撃が大きくなることなどで、膝に水が溜まったり、痛み、腫れ、炎症などが起こると考えられています。

・二次性

関節リウマチやスポーツ障害、外傷性の膝疾患が原因で、徐々に変形性膝関節症へ移行するタイプです。元々の基礎疾患の治療と併用して、治療していく必要があります。

④スポーツ障害による膝の関節痛

膝に負担のかかる、動作を短期間に高い頻度で行う事によって、発症します。初期の段階で、無理な運動を辞めて、適切な対処をすれば、それ以上、進行する事もなく、治癒するケースがほとんどですが、プロアスリートのように、治癒、復帰、再発を繰り返すと、最終的には手術が必要になる場合も少なくありません。

⑤関節リウマチ

関節リウマチは、膠原病(自己免疫疾患の一つ)の一種で、全身の関節(手首、足首など)に起こる関節炎ですから、膝関節にも発症します。左右対称の関節に症状が出るのが特徴です。若いうちに発症する人も少なくないので、10代、20代でも、女性であれば(女性の罹患率の方が圧倒的に高い)、両膝が痛くて、腫れている場合は疑う疾患の一つです。

⑥X脚、O脚によるもの

多くは先天的なものではなく、生活習慣によって、徐々になる場合が多く、罹患していない人に比べて、膝関節に、負担がかかる(X脚は膝の外側、O脚は膝の内側)ため、膝に痛みが出ます。放置しておくと、二次性の変形性膝関節症へと移行する場合もありますので、症状が強い場合は、迷わず、病院(整形外科)を受診しましょう。

⑦オスグッド病によるもの

オスグット病は、成長病とも呼ばれており、10代の中学生などに起こりやすい疾患で、急激に身長が伸びることによって、起こります。特に膝裏が痛い症状が出やすいので、成長期に膝裏が痛い時はこの疾患を疑います。

⑧初期妊娠症状

妊娠直後は、PMS(月経前症候群)と、とても似た症状が出ます。各種関節痛(膝関節が痛む人も多い)が出る場合が少なくありません。

■治し方

病院へ行って、治療を受けている前提で、家庭でも出来ることをお伝えします。

①変形性膝関節症

1.体重を減らす

膝は体重が大きくかかる部分です。持病やケガが原因でない場合(一次性)は、そもそも、膝に過剰な体重がかかっている事が大きな原因になっている場合が多いので、適切なダイエットが必要ですが、自己流のダイエットでは、身体に大きなダメージを与えることもあるので、医師、栄養士などに相談した上で実行するようにしましょう。

2.膝を構成している下半身の筋トレをする

今度は逆に上半身の重さに耐えられるだけの下半身の筋肉を鍛えることで、膝関節を安定させる方法です。
ただし、適切なダイエットと併用するという形で、初めて、現実味のある対策になると考えた方が良いでしょう。
また、筋力の鍛え方も注意しないと、膝に過度な負担がかかってしまい、逆効果になるおそれもあります。これも、医師や理学療法士などの指導をうけた上で、無理なく、実行しましょう。

3.基礎代謝を上げる

基礎代謝とは、全く運動をしていない、呼吸だけをしている状態(たとえば寝ている時など)に消費するカロリーの事です。
この基礎代謝が高い人は、同じカロリーを摂取しても、太りにくくなりますので、基礎代謝を上げる食品(身体を温める、生姜など)を適量、摂ることなどが有効です。

4.急性期は冷やす、慢性期は温める

湿布などを使って、冷やしたり(冷湿布)、温めたり(温湿布)します。どちらにするのかは、炎症があるかどうかで決めます。
炎症があるときは冷やす、ない時は代謝を高めるために温めることになります。

5.ストレッチ、ウォーキング、サポーターの使用など

膝を構成する筋肉を柔軟にして、まず、筋肉の段階で、膝関節へのクッションを作る事です。サポーターも軽度だと有効です。

*変形性膝関節症のまとめ

変形性膝関節症は二次性のものはまず、原因疾患を調べる必要がありますし、1次性であっても、程度によっては、手術が必要な場合もありますので、まずは病院を受診して、検査を受けましょう。

②O脚、X脚

O脚、X脚ともに、年齢がまだ、成長期の段階だと、矯正装具をつける場合もありますが、その有効性ははっきりしていません。また、既に成長期を過ぎている人で軽症の場合は、ストレッチや、靴の改善などで、症状の緩和が期待できますが、ひどい場合は手術になる事もあります。

関節リウマチの場合は、複雑な疾患の為、市販薬などに頼らず、まずは病院を受診して、医師の指導を受けましょう(リウマチ科か整形外科)。

■ツボ刺激について

ツボ刺激は様々な疾患に有効な手法ですが、正確なツボの位置を特定するのは専門家でないと難しいので、気になる部分の「押してみて気持ちよい個所や軽く痛む個所(激痛は逆効果)」を軽く押したり、ポンポンとタッピング(指で軽く、はじくように叩くこと)すると良いです。痛い場所は炎症がある部分や強く痛む部分は避けてください。