肩が痛い!肩の痛みの原因と治し方!

「肩が痛い原因と治し方」

■よくある症状とその原因

①肩関節周囲炎(四十・五十肩)

無理な運動をした、重い物を持ったなど、特に原因がないのに、急に腕が上がらないという場合に最も多い疾患です。
肩関節の周囲に炎症が起こり、痛みや可動域の制限、首から肩にかけて、だるいなどが起こります。放置するだけでも、痛みが治まる場合もありますが、可動域制限はそのままで固定されてしまう場合が多い疾患です。動かしたときに痛む場合と、何もしていないのに、痛む、静止痛がある場合と、個人により、症状は違います。痛みがひどい場合は、病院を受診しましょう。

②腱板断裂

加齢や、重い物を持ったり、スポーツ障害や怪我など、様々な理由で起こります。静止痛があり、熟睡できない(夜間痛と言います)患者が多い傾向にあります。五十肩との違いは、関節可動域の制限が出ることが少ない事と、棘下筋という筋肉に萎縮が起こる為、腕を挙上する時に力が入りずらい、音(軋轢音)がするなどが特徴です。

③上腕二頭筋腱炎

上腕二頭筋は、力こぶを作る筋肉で、長頭と短頭の二種類で出来ています。そのうちの長頭側にある、上腕二頭筋長頭腱に炎症・腫れ・断裂が起こる疾患です。原因は様々ですが、過度な運動によるものが多い疾患です。症状が強い場合、断裂で筋がさがり、力こぶが肘近くに現れるようになります。

④石灰沈着性腱板炎

中高年以上の女性に多くみられる疾患です。直接的な原因はリン酸カルシウム結晶が肩腱板内に沈着する為に起こります。ある程度溜まった時に、強い痛みを感じて、初めて気づく為、急に発症したように感じるのが特徴の疾患です。放置で治まることもありますが、石灰が沈着する量に比例して、痛みが増していきますので、検査の為にも一度は病院を受診しましょう。

⑤変形性肩関節症

変形性関節症が、肩関節で起こる疾患です。膝関節ほど、頻度は高くない疾患ですが、肩関節でも起こります。

⑥狭心症・心筋梗塞の前兆

左の腕だけでなく、肩甲骨や肩関節にかけても、痛みが出たり、しびれる事もあります。痛みの種類は狭心症は放散痛、心筋梗塞はより、局所的に強く感じると言われています。痛みのある部位とは別に病気が隠れている場合の一つです。

⑦肩の脱臼

肩関節は股関節と違って、男女問わず、脱臼しやすい部位です。特に亜脱臼(完全には脱臼していない中途の状態)が多く、当初は脱臼が原因の痛みであると自覚しにくく、単なる筋肉痛と勘違いして、放置している人も少なくありません。無理な運動、転倒などの怪我、重いものを持った時などで、痛みが生じた場合は、亜脱臼をしている可能性があります。

■治し方

原則として、病院で検査をして、処置をしてもらった前提で、家庭で出来ることをお伝えします。

①肩関節周囲炎(四十・五十肩)

急性期:
安静第一で、あまり、動かさないようにします。固定の為、テーピング、サポーターが有効です。急性期は炎症がある場合が多いため、触って熱感がある場合は、患部を冷やす事も有効です。夜間痛がひどい場合などは、鎮痛剤が含まれた、市販の湿布などが有効な場合もあります。

慢性期:
冷やさずに、温めます。アイロン体操など、医療機関で指示される方法で、体操をして、関節部を柔軟にして、可動域を元に戻すようにします。

②腱板断裂

まずは安静にすることです。軽度なら、軽いストレッチで可動域を広げるようにします。加齢が原因によるもので、症状が軽度の場合は安静や固定だけで処置が終わる場合もあります(手術しても再発する事が多い為)が、病態を正確に把握する為、病院での検査は欠かせません。

③上腕二頭筋腱炎

テーピングで固定して痛みが出ないようにしたり、炎症が強い場合、アイシングや冷湿布(炎症効果のあるものなど)などで応急処置をします。

炎症が治まってきたら、可動域を元に戻したり、筋力を強化する運動などをする運動療法へと移りますが、必ず、病院を受診して、専門家の指導の下で実行するようにしてください。

④石灰沈着性腱板炎

痛みが強く、炎症がある場合は、冷やす事で、応急処置は出来ます。放置する場合もありますが、多くは既に石灰が相当量、沈着している状態で自覚しますので、そのまま痛みが増す可能性があります。出来るだけ、病院を受診しましょう。

⑤変形性肩関節症

症状が初期の場合はまず、固定して、安静にすることです。初期で、炎症がある場合は冷やす事も有効ですが、慢性期になっても、内部の炎症は常に存在しているのが通常です。その為、慢性期で炎症が少ない場合は逆に温めることで、新陳代謝を活発にさせ、治癒を促進する方法がとられる場合もあります。しかし、その判断は素人には難しいので、応急処置以外は、病院を受診しましょう。

⑥狭心症・心筋梗塞の前兆

これは一刻も早く、病院へ行くしかありません。心筋梗塞はかなりの痛みが出る(通常は胸も痛む)ので、患者自身も迷う事は少ないのですが、狭心症の場合、放散痛なので、整形外科疾患かどうか、迷う事がありますが、放置すれば危険な疾患なので、疑いの段階ですぐに病院へ行きましょう。ストレスとの因果関係(心身症)も指摘されている疾患です。痛みが治まったら、心のケアも重要です。
⑦肩の脱臼

急激に重い物を持ったり、激しい運動を控える事です。応急処置は、安静、冷やす事ですが、脱臼も亜脱臼も、関節を元の位置に戻さないといけないので、痛みが続く場合は、脱臼の可能性を疑って、病院を受診しましょう。

■ツボ刺激について

正確にツボの位置を特定するのは、難しいのですが、ツボの多くは、関節の周辺に存在しています。気になる部分とその近くの関節の周辺を軽くタッピングすると、痛みが減少したり、可動域が改善する場合があります。特に頸、肩、肘、手首全体を軽く、指の腹でポンポンとはじくように叩くと安全で効果的です。