肘が痛い!肘の痛みの原因と治し方!

「肘が痛い原因と治し方」

■よくある疾患とその原因

①スポーツ障害

1.上腕骨内側上顆炎

一般には、野球肘とかゴルフ肘と呼ばれている疾患です。手首を外反回転させる動きによる負荷が、肘の内側部に頻繁にかかると、起こりやすい疾患です。野球やゴルフに多いのはその為です。肘を使う時に内側が痛くなったり、押さえたら痛みを感じるようになります。

2.上腕骨外側上顆炎

こちらは、一般にはテニス肘と呼ばれていますが、要は手首を内反回転させる動作(バックハンド)を頻繁にする場合に起こりやすい疾患です。肘の外側に負担がかかります。フォアハンドなら、上腕骨内側上顆炎になりやすくなります。

②関節リウマチ

リウマチは全身の関節に痛み、炎症、しびれなどが起こる全身性の疾患なので、肘にも関節痛が発生します。左右対称に症状が出るのが特徴です。

③心臓疾患の前兆症状としての痛み

主に左肘を含む、左腕全般が痛んだり、痺れたりする時は、狭心症や心筋梗塞の前兆症状である場合があります。不整脈などの持病がある人はもちろん、普段から、喫煙の習慣のある人(喫煙は循環器疾患のリスク要因です)や、高齢者などで、特に肘に痛みが出るような、思い当たる原因がない場合は一度は、循環器科を受診すると良いでしょう。

④痛風

痛風は血液中の尿酸の濃度が高まって、トゲのある結晶物になったものが、主に、関節部分に沈着する事で、炎症、痛みを引き起こす疾患です。痛風と言う名前の由来が、風が吹いたくらいの微弱な刺激でも、痛みを感じるくらい痛いという事からきていますので、かなり、痛みを伴う疾患と言われています。また、痛風と似た症状が出るのに、尿酸値の変化が見られない、偽痛風(軟骨石灰化症)という疾患でも、同様に肘の関節痛が起こる場合があります。

⑤変形性肘関節症

変形性関節症が肘で起こる疾患です。膝に比べると発症率は低いのですが、変形性肘関節症が原因で、尺骨神経が圧迫され、神経麻痺肘部管症候群(遅発性尺骨神経麻痺)へと移行し、症状がさらに悪化する場合もあります。

⑥腱鞘炎

腱鞘炎は主に、手首や指に顕れますが、肘にかけて、症状が出る場合もありますので、肘が痛い時も腱鞘炎の可能性はあります。

■病院は何科に行けばよい?

痛風は内科です。心臓疾患の可能性がある場合は、循環器科、その他は整形外科(リウマチはリウマチ科があればより、専門的です)です。以下、原則として、既に病院を受診している前提で、自分でも出来る方法をお伝えします。

■肘の痛みを治すには

①スポーツ障害

1.動作を制限する

まず、職業上、仕方がないプロアスリート以外の人は、テーピングやサポーターで固定して、原因となっている動作を極力、控える事です。軽症ならば、これだけでも、徐々に症状は緩和されます。

2.軽いストレッチをする

症状が比較的、軽い段階で有効な方法です。痛くない方向へ動かして、力を抜くという動作を繰り返すと有効です。なお、筋トレが有効な場合もありますが、自己流だと、悪化する危険性がありますので、専門家の指導の下で行いましょう。

3.冷やす

炎症がありますから、温めるのではなく、冷やす事になります。冷湿布や、外用鎮痛・消炎薬、スプレーなどで処置します。

②関節リウマチ

リウマチによる関節痛は、まず、リウマチ本体の治療に取り組むことですから、必ず病院を受診後、医師の指示のもとに以下を実行してください。

対処的には、炎症がある時期は冷やす、ない時期は温めるが基本です(リウマチは炎症がある時期とない時期を繰り返します)。また、全身性の疾患ですから、温める場合はなるべく、患部だけなく、適度な入浴や軽い全身運動などで、身体全体を温める方が有効です。

③心臓疾患の前兆症状としての痛み

これはいち早く、病院を受診し、心臓疾患そのものの治療をすることになります。

④痛風

痛風もまずは病院を受診し、痛風の治療に専念する事ですが、家庭で出来る事でもっとも大切なことは、尿酸値が上がらないような食事に変える事です。特にプリン体を多く含んだ、ビールや卵は厳禁とされています。

⑤変形性肘関節症

変形性関節症全般の対策と同じです。特に二次性の場合は原因疾患の治療をする事になります。また、膝と違って、体重とは通常、無関係です。加齢など、一次性の場合は、症状が軽い段階だと、ストレッチなどをして、筋肉をほぐすことで症状が緩和する場合もあります。

⑥腱鞘炎

腱鞘炎も手、指の場合と同じです。アイシング、ストレッチなどで軽快しないような場合は速やかに病院を受診しましょう。